アイドル界に「ロイヤルホスト」は登場しないのか?

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    ファミレスの中ではロイヤルホストが一番好きだ。

     

    安くはないけど、肉にしてもオードブルにしてもちょっとしたレストランくらいの品が出てくるし、季節ごとのフェアも多彩でメニューを見るだけで楽しめる。

     

    そして他チェーンとは格別の「しっかりした料理を食べたな」という満足感がある。

     

    この規模のファミレスとしてはクオリティ面で圧倒的に他チェーンを引き離していると言えるだろう。

     

    その次に好きなのはサイゼリアだろうか。

     

    フードもドリンクも"イタリアンもどき"という一本筋が通ってこだわりを感じるし、とにかく安い。

     

    びっくりドンキーもハンバーグが食べたい時には間違いない選択肢だ。

     

    CとかGには中庸なイメージがあってあまり行かない。

     

    ここまで読んで「音楽評論ブログでなんでファミレスの話題?」と思っておられる方も多いだろう。

     

    奇をてらった書き出しだったかもしれないが、僕は一線で活躍するアイドルグループってファミレス、もしくはファーストフードチェーンみたいなもんだと考えているのだ。

     

    お子様歓迎、大衆性、中毒性、マニュアル重視、商業主義、画像補正……etc

     

    批判しているわけじゃない。

     

    誰もが一流レストランや料亭に通えるわけではないように、気の利いた割烹よりチェーン居酒屋のほうが落ち着ける人がいるように、音楽にもまたそういうジャンルが必要なのだ。

     

    アイドルをファミレス、ファーストフードチェーンに例えるなら……

     

    Perfumeフレッシュネスバーガーあたりだろうか?

     

    ももクロステーキけんだろうか?

     

    BABYMETALサイゼリアだろうか?

     

    モーニング娘。は今は無きすかいらーくだろうか?

     

    AKB48ガストだろうか?いやマクドナルドか。

     

    いろいろ想像が広がってゆくが、ただ一つ、ロイヤルホストの地位におさまるアイドルグループというのが思い当たらない。

     

    アイドルらしい、リビドーとロリータ嗜好に裏付けされた一定の人気と、上記したような方向性を確保しながら、各人が一流の芸を持ったグループ……

     

    いない。

     

    モーニング娘。が5期メンバーくらいの体制のままもう少し国民的人気を保ち続けていたり、辻・加護のW(ダブルユー)がもう少し長続きしていたらもしかすると……と惜しく思うが

     

    とにかく現代はそこそこ歌が上手い程度の子はいるが、ユニゾン合唱全盛の状況下で活躍する機会がないし、キャラクターがコミカライズされすぎてアーティスト性の生まれる余地がないのだ。

     

    萌え文化と歌唱力、アーティスト性とは両立し得ないのか?

     

    実力無くても成立するからそれでいい?

     

    そうじゃないだろう。

     

    かつてはいた。

     

    ザ・ピーナッツピンク・レディー、また正式なグループではないが「スパーク3人娘」( 中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり )、「花の中三トリオ」(山口百恵、森昌子、桜田淳子※各人の才能が開花するのは少し遅れてからだが)などなど。

     

    今では半ば歴史上の人物になりかけている彼女たちも、10代の頃には今のアイドルたちと変わらぬ目線で愛でられていたのだ。

    かつ、旧弊な時代を揺り動かしていくだけの実力も備え持っていた。

     

    その文化が現代には継承されていない。

     

    アメリカやヨーロッパ各国のポップスシーンが別段素晴らしいとも思わないが、少なくともかの国々には圧倒的な才能に対して「ブラボー!」と賛辞を送る文化的土壌があるぶん日本よりマシだ。

     

    『アメリカン・アイドル』(FOX)などのオーディション番組を観ていても、すでにどこかの部分が完璧にでき上がっている子だけが上位に上りつめていく。

     

    日本のオーディションとは比べ物にならないあの緊迫感は「実力によってジャッジされる」という残酷さが生み出している。

     

    「可愛い」、「オーラがある」というもの以上の高いハードルを課されているから挑戦者たちも必死で切磋琢磨するのだ。

     

    市場の傾向から推測するに、今後、数年間にわたって日本のアイドルシーンは徐々に冷え込んでいくだろう。

     

    若さとブランド力にのみ依存した音楽シーンなんて長続きするはずがないのだから、これは当然の流れと言える。

     

    冷え込みの下、臥薪嘗胆の時期に業界人、音楽ファンはよくよく考えなくてはならない。

     

    次の波が来るとき「ロイヤルホスト」を作れるか否かで日本独自のアイドル文化はその真価が問われるのだ。



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